2010年5月16日日曜日

今週の展望

◆先週のまとめ
  • 巨額のユーロ防衛策、不発に


    (2010年5月14日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
    ユーロ圏のバズーカ砲は不発に終わったようだ。10日未明に合意した7500億ユーロの救済策はドイツのメルケル首相が述べた通り、「我々の共通通貨を攻撃から守る」のがねらい。

    不安の対象、国債市場からユーロに
    支援策の発表当初は市場に衝撃を与え、その行動を正したが、日がたつにつれ投資家の好印象は明らかに薄れてきた。株式市場を急落させギリシャの2年物国債の利回りを18%に上昇させた国債のデフォルト(債務不履行)への懸念を払拭(ふっしょく)するというよりも、その救済策は不安の対象を国債市場から単一通貨ユーロに移したようにみえる。
    ギリシャの国債は欧州のリーダーたちが望んだ通りの反応を示した。差し迫ったデフォルトの懸念が解消されたことにより、利回りは急落した。ギリシャの3カ月債の利回りが6カ月物を上回っているという異常な状態は解消していないものの、ギリシャ、スペイン、イタリア、ポルトガルの金利はすべて4月半ばの水準に戻った。
    だが新たな懸念材料が広まり、投資家を不安にさせている。欧州中央銀行(ECB)がこれまで使ってこなかった国債を直接購入するという武器を取り出したことによって、結局は紙幣を増刷することになりうるという危険だ。ECBはそのような計画を否定しているものの、投資家は懸念している。

    出口のない危機
    ユーロにとっての問題は、どちらにしろ八方ふさがりだということだ。もし欧州が結局国債を貨幣化すれば――つまり、紙幣の発行により国債を償還すれば――ユーロは悲惨な状況に陥る。だがもしECBが予定通り、比較的堅調な国から流動性を回収することにより、ギリシャ、ポルトガルなどの国債を購入すれば、欧州経済の中核を制約してしまう。つまり、ユーロの価値を傷つけてしまうのだ。
    欧州経済は米国経済に大きく水をあけられており、通貨に対する圧力は高くなっている。平時であれば、ドイツのインフレに対する文化的嫌悪感に反対しようとする者はいない。だが、政治家が力を尽くしたところで、ユーロが安全なスイスフランに対し最安値を更新しているように、今は平時ではないのだ。
    By James Mackintosh
    (c) The Financial Times Limited 2010. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

    出典:
    http://www.nikkei.com/biz/world/article/g=96958A9C93819584E3E6E2E2E38DE3E6E2E7E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;p=9694E3E7E2E0E0E2E3E2E6E1E0E2

やっぱりこのニュースですよね。ギリシャとあとどこかがEU脱退でOKな気もするのだけど。脱退する国は大変だろうけど、どこかでけじめつけないとズルズルいきそう。


◆今週の展望
  • 今週も展望は簡単に。
  • 10,200-10,600のレンジ?
  • 9,800くらいで騰落レシオが70台に?
  • ダウの週末の下ひげに意味が有って、10,200で反発出来れば強いと思うけど。

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