2011年1月23日日曜日

大和総研の「2011年の日本経済見通し/Indicators Review」

今年は株高とみているのですが・・・
以下、大和総研のレポートのサマリーです。

== レポート ========================================================

2011年の日本経済見通し
日本経済は当面「踊り場」が継続するも、「景気二番底」は回避される見通し
チーフエコノミスト 熊谷 亮丸

◆当社は、メインシナリオとして、日本経済は2011年前半にかけて「踊り場」が継続するも「景気二番底」は回避されると見ている。わが国の実質GDP成長率予想は10年度が前年度比+3.0%、11年度が同+1.0%である。現在の日本経済には、(1)輸出に下げ止まりの兆し、(2)生産計画予測修正率の下振れ幅が縮小傾向、(3)設備のストック調整が着実に進展、(4)所得・雇用環境が最悪期を脱出、(5)不動産市場では空室率・オフィス賃料が底入れ、という5つの明るい兆候が見られる。

◆中国経済・米国経済は大丈夫か?:今後の日本経済の鍵を握るのは、中国経済・米国経済の動向である。2012年の政治指導者交代を控え、2011年以降中国経済が持ち直すと見られることは、日本経済を下支えする大きな要因となろう。米国経済に関しても、(1)米連銀の量的緩和第2弾(所謂“QE2”)が実施されたこと、(2)中間選挙での敗北を受けオバマ政権の政策転換が見込まれるなか、「大統領就任3年目=株高」というジンクスの実現性が高まっていること、(3)米住宅価格の調整は終盤に入った可能性があること等の材料は前向きに評価できる。また、当社は、米国が「デフレスパイラル」を伴う様な「長期構造不況」(所謂”Japanization”)に陥る可能性は限定的と見ている。

◆リスク要因~「新興国インフレ」VS.「先進国デフレ」:今後の最大の懸念材料は、グローバル経済が、先進国ではデフレ懸念、新興国では先進国における過度な金融緩和の副作用等からインフレ懸念が燻るという極めて不安定な構図になっている点である。具体的なリスク要因として、新興国では、(1)先進国からの過度な資金流入を受けた「バブル」の発生、(2)商品価格の上昇、の2点が懸念される。他方、先進国では、(3)わが国で「円高→賃金抑制→内需低迷→デフレ→円高・・」という悪循環が発生、(4)米国経済のデフレ化(所謂”Japanization”の懸念)、(5)欧州の「ソブリンリスク」、(6)世界的な財政引き締め等に留意が必要である。当社は、上記6つのリスクを受け、日本経済が下振れする可能性を注意深く見極めていきたいと考えている。

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1 件のコメント:

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